ナマケモノブログ。

ぼーっとしようよ。

お久しぶり

色々なんやかんや忙しくしているうちに、もう何日休んだかわからないほどになった。

久しぶりに更新しようと思う。

以前書いてた内容が思い出せない。ちょっとアマゾンプライムの映画とかにちびっとハマったとかなんとか。この一週間どんな感じだったか記憶がない。思い出す努力もめんどくさいから、なかったことにしよう。

そういえば、今週は割と読書したような気がする。合宿があって、その時の移動時間にここ三ヶ月ぐらいずっと読み進めていた「1984年」をやっと読み切った。

難しい本だった。もともと、SFが好きで、伊藤計劃を読み、ディストピア繋がりでこの本を手に入れた。

舞台はおそらく1984年。これは主人公が曖昧な記憶から推定した年代だ。作者は1950年没なので彼にとってまだ見ぬ近未来世界を描いたものとなる。世界はオセアニアイースタシア、ユーラシアに三分割され、それぞれ強力な全体主義の独裁体制により支配されている。戦争をする平和省、拷問をする愛情省、事実を歪曲させる真理省、物資を管理する潤沢省。そして、戦争は平和なり、自由は隷従なり、無知は力なり。ニューズピークに二重思考。要素の一つ一つが濃く、難しかった。

この本は思想を説明するための物語だった。それぞれあげた世界観を構成する言葉は全体主義を、その思想、社会を解説するためのものだった。

いくら説明をしようとしても、僕の力では薄っぺらなものになってしまう。ぜひ読んでほしい。難しいし、読みずらい部分はあるけども、読んで損はない。予言とは言わないが、このディストピアに近づこうとする世界に対する危機感を得られる。

歴史を捏造し、歪曲し、記憶は曖昧に存在せず、闇に葬られる。現代にも通ずる世界の闇、仕組みを読むことができる。それで何がどうなるわけでもないが、作者が恐れた未来のその先を僕らが生きているということ。そのことを知れる。

ひとまず、難しかった。本当に読むのがしんどかった。でも、読んでよかった。